【卵管造影で失神寸前】3万円 vs 1500円の格差に絶望し、私が「体外受精」を決めた理由

【初診】「いつ行けばいい?」への答えと、専門医からの先制パンチ

通いやすさと実績、女医がいることから自宅近くのクリニックに決めたわけですが、予約を取るときに迷いました。

「生理前と後、いつ予約するのが正解?」

何となく、くらいの感じで私は生理が終わり出血のない状態の日に初診の予約を取りました。

余談ですが、医師に聞いたところ​不妊検査は生理周期に合わせて行うため、「この日じゃないとダメ」ということはなく、いつ受診してもその時の周期に合った検査からスタートできるとのことでした。

そして、初診ではカウンセリングと、血液検査とクラミジアなどの性病に罹患していないか等を確認するための採取をしました。

その時、まずは検査だけ…という前提でまだ「絶対に妊娠!」と固まりきっていなかったのですが、先生にはそれを見破られたのか「年齢とこれまでの夫婦生活の中で6年以上妊娠していないことを考えると、今すぐ体外受精から始めたらいいと思うけどね」と言われ、あまりのんびりしている場合ではないのかと圧倒されました。

​【覚悟】夫婦で挑むIVF説明会。成功率「3割」の衝撃

治療を進めるには夫婦揃っての説明会参加(同意書も持参)が必須でした。

夫と揃って個室に入り、スライドショーで不妊治療の流れやリスク、金額等を確認しました。

その後、医師に質疑応答の時間が設けられていたのですが、その際に「体外受精をした場合、採卵〜顕微授精〜移植(着床)の大きな工程でどこが一番難しいか?」と質問したら 医師曰く「一番の難所は移植」だとのことでした。

1回の体外受精での妊娠率は30-38%とのことでした。そんなに低いのか、、と怯んだことを覚えています。

​その日の夜。夫婦で「本当にやるでいいんだよね?」と意思確認しました。

私が夫に伝えたのは、妊娠はゴールではないこと。無事に出産できたとして、その後長い子どもの人生を私たちが育て見守っていく必要があります。途中でやーめた、ができない。当たり前のことですが、命を授かることの覚悟を改めて夫婦で確認し合ったのでした。

【不条理】女性の3万円 vs 夫の1500円。心身と財布を削る検査の格差

そこから、まずは妊娠しなかった明確にするため検査の日々が始まりました。

女性側は月経周期に合わせて検査だけでも3〜4回の通院(血液検査、超音波、AMHなど)。この月経周期に合わせて、というのがやっかいで「じゃあ次は3日後で」等と平気で来院日を指定されてしまいます。

私は在宅勤務で一時抜けも可能な職場だったので平日でも動けましたが、それでも会社には不妊治療のことは伏せていた為に毎回スケジュールとにらめっこし、何とかかんとか理由をつけて時間を確保していましたが、やはり気まずい。

そんな思いで行った診療の会計が1回3万円の時もあり、辟易しました。

仕事しながら治療できないから退職する人もたくさんいるだろうに、重ねてお金がこんなにかかったら、無理では…?と。

​一方、夫は精液検査1回のみ。しかも、会計は1500円ほどだった時はさすがに憤慨しました。

この負担の差は何なのか。もちろん、治療全体にかかる費用は夫婦の財布から捻出しましたが、身体的にも金銭的にも、仕事との折り合いの面でも女性側にストレスがかかりすぎる…。

【修羅場】「手が冷たい!」診察台でブラックアウトした通水検査

卵管の通りを診る卵管造影検査。

卵管に生理食塩水を流し、通りを確認するのですが一般的に 異常がなければ「生理痛のような重い感じ」で済むそうです。

​緊張しながら診察台に座り、まずは子宮口にバルーンを入れ、処置しやすくするのですがこの時点でけっこう不快。そして、水が流れた瞬間に冷や汗。

しかし、普段、生理痛があまり無い私は「重い生理痛ってこんな感じなのかな?」と我慢してしまい、そのうちに、視界が暗くなって診察台からずり落ちそうになってしまいました。慌てていったん検査は中断され、看護婦さんが私の手を握りましたが「手が冷たい!」と言われたのを覚えています。

迷走神経反射(※強い痛みや緊張で血圧が下がり、意識が遠のく反応のことです)が起きたのだと思います。

​医師からは 「実はまだ検査の序盤。さぁこれから、というくらいのタイミングでこの痛みであれば卵管の癒着や細さが原因とみて間違いない」という宣告を受けました。

【決断】「遠回り」をしないためのIVF選択

担当の医師からは

「手術で卵管の通りをよくすることもできる。それからタイミング法などで自然妊娠を狙うということもできるけど、もちろん妊娠が確約されるわけではない。手術と合わせて1年以上かかる。あなたがまだ20代前半ならそういう道もありだけど、そうではない。やはり体外受精が1番いいと思う」

私もここまでの検査ですでに疲れており、早く治療を終わらせたいとしか思えず、最短ルートの体外受精へ進むことを決めました。

痛い検査も、高い費用も、仕事の調整も、すべては『最短ルート』を通るための必要経費だった。そう自分に言い聞かせ、私たちは体外受精という未知の世界へ足を踏み入れることにしました。

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